資金計画書には簡易版と通常版とがあります。
簡易版はメインメニューの【当期の経営計画】ボタンでの処理となります。
通常版はメインメニューの【経営計画HC】ボタンでの処理となります。
簡易版では売上・仕入等の消費税は税抜き・税込みの処理が自由ですが、それ以外の科目につきましては、利益計画書の数値をそのまま資金計画書に取込む方式を採っています。
売上で言えば代金回収が税込みで108,000円の時、税込みの108,000を回収処理するか、税抜き100,000円を回収額とし、8,000は財務収支等のその他収入で処理するかは自由です。
仕入代金や外注費支払にしても同様です。
賃借料などの販管費については、税込みは税込みで処理しますが、税抜きの場合は税抜きで処理した上、仮払消費税は財務等収支のその他支出で処理します。
利益計画書で税込みで処理した販管費を資金計画書で税抜き処理に変更することはできません。
簡易版の実績月は試算表との資金差額を財務等支出で調整して実態と一致させています。
通常版では、試算表のデータを取込む方式を採っていますので調整の必要はありません。
通常版は初期設定で月次税抜き・期末税抜き・税込みの会計処理方法を指定します。
税抜きの場合は、更に1年間の各月ごとに、その月の消費税率を初期設定の所定の欄に入力します。
5%や8%が混在する時は8%の消費税率を登録するか、7.5%のようにその会社の平均的な税率を想定して登録します。
あくまでも予測なので深く考えません。
但し、実績は試算表の数値を取込みますので厳格に処理されます。
次に科目ごとに消費税対象割合を登録します。
売上高は各売上科目別に1%~100%を登録します。
消耗品費は100%、交際費は香典のように税がかからない支出もあるので80%というように科目ごとに登録します。
大変な作業のように感じますが、予め科目の特性に合わせて100%が既定値として入力されていますので、多少の修正で済むようになっています。
また、【消費税割合(%)の簡易登録】ボタンもあり負担を軽くしています。
上はあくまでも予測段階に活用されるものであり、実績は試算表の数値に基づき的確に処理され、試算表に合致した資金計画書が作成されるようになっています。
消費税の税額計算は初期設定に従がって発生月に原則として資金計画書の費目別に計算表示されますが、実績は発生額が試算表画面の補足欄での入力値が取込まれます。
消費税の納付額は資金計画書の短期取引の「その他の支出」欄で処理します。
納付予定は資金計画書画面で直に手入力しますが、実績は試算表の数値が支出月の該当欄に自動的に取込表示されます。
消費税還付金は短期取引の「その他の収入」欄に試算表から自動的に取込み表示されます。
簡易版にしても、通常版にしても利益計画書は良いのですが、資金計画書の経費関係はかなり集約・単一化されています。
経費は3大科目に絞れという一倉定先生の社長学に従がっている面があります。
資金計画書の販管費につき、もっと科目を増やし弾力的に、そしてもっと精密にというのであれば別売の当社開発の財務会計ソフトか資金繰りNAVIでないと無理です。
こちらの方は現金・預金出納帳と完全にリンクされているからです。
尚、帳票の形式等につきましてご希望と違うといけませんのでホームページでご確認の上、ご下命くださるようお願い致します。